1.「ぜんまい」と「香箱」

時計を動かすエネルギーを貯蔵する役割を果たすのが、「ぜんまい」です。そして、ぜんまいを収めたケースは香箱と呼ばれ、ドラム(胴)とカバーによって成り立っています。

腕時計は、巻き上げられたぜんまいが、元に戻ろうとするエネルギーで動きますが、その巻上げ方式には、「手巻き」と「自動巻き」があります。

手巻き腕時計は、リューズを手で回転させることで、ぜんまいを巻き上げます。

一方、自動巻き腕時計(オートマティック)では、「ローター」の回転運動によって巻き上げます。

ローターは半円に近い形状をしていて、中心を軸として回転します。腕に時計をはめて動かすと、このローターが回転するようになっています。

ローターは外側が重くなっており、一度動き始めると、遠心力と惰性である程度は回転し続けるようになっています。その回転運動をぜんまいの巻上げに使うため、手巻きのようにリューズを手動で巻く必要がありません(ただし、自動巻き腕時計であっても、多くのモデルではリューズでぜんまいを巻き上げることもできるようになっています)。

ぜんまいの巻き上げ方式は、手巻きと自動巻きがありますが、いずれの場合でも、巻き上げられたぜんまいは元に戻ろうとします。この元の形に戻ろうとするエネルギーを回転運動に変換して、時計の輪列を動かしていくのです。

2012年2月6日

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