3.脱進機(Escapement)

輪列の回転運動を、左右の往復運動に変換して「てんぷ」に伝えるのが脱進機です。

時計の「コチコチ」という音は、歯車の滑らかな回転運動が、脱進機によって往復運動に変化したために聞こえてくるのです。

脱進機は、主に「かんぎ車」「アンクル」「爪石」「振り石」で構成されています。

4番車から「かんぎ車」に伝わった回転エネルギーは、次の「アンクル」に左右の往復運動として伝えられます(実際にかんぎ車に接触するのは、アンクルの先に付いている爪石です)。

この往復運動が、「振り石」を通して次の調速機に伝わります。

脱進機の主な役割は、次の3つです。

(1)歯車の回転運動を往復運動に変換する

(2)調速機へエネルギーを伝達する

(3)調速機でつくられた一定のリズムを輪列へ伝える

脱進機の基本的な構造はいずれの時計でも同じですが、1999年にオメガによって量産化された「コーアクシャル」という脱進機は、革新的な機構を持っています。

2012年2月9日

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