5.時刻の表示

ぜんまいからスタートしたエネルギー伝達の目的は、最終的には時刻を正しく表示することにあります(そのほかに、時計によってはストップウォッチやカレンダーなどの機能も加わります)。

「2.輪列」でも説明しましたが、60分で1回転する「2番車」には、「分針」が取り付けられています。そして60秒で1回転する「4番車」には「秒針」が付きます。

分針と同軸上には、分針1回転につき12分の1回転(つまり30度)動くように調整された「筒車(つつぐるま)」があり、「時針」を動かしています。時針は1時間で12分の1回転ですから、12時間で1周することになります。

一般的には、時刻を表す仕組みはこのようになっていますが、ジャンピングアワーのように、針ではなく、文字盤上に設けられた窓に、数字で時間を表示するものもあります。

また、時針、分針、秒針の位置については、同軸上に配置される場合が多いですが、レギュレーターといって、それぞれ別軸で表す時計もあります。

時間の表し方は多様であり、文字盤にどのように時刻を表現するかにも、作り手の思想やデザインの感性、技術力などが反映されるといってよいでしょう。

2012年2月13日

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