2.防水

腕時計は水に弱いため、日常の使用でも、水には特に気を付けなければなりません。なかでも、装飾性の高いドレスウォッチやアンティークの時計などでは防水性の低いものもありますので、注意が必要です。

時計に表示されている防水性能と時計を使用できる状況の関係は、以下の通りとなっていますので、目安としてください。

■非防水

裏ぶたに「WATER RESISTANT」の表示がありません。

ドレスウォッチなどに多く、防水性は期待できませんので、水には特に注意が必要です。

■日常生活用防水(3気圧防水)

裏ぶたに「WATER RESISTANT」と表示されています。

洗顔で水がかかったり、雨にぬれたりする程度であれば問題ありません。日常生活でかかる水に耐えられる程度の防水性なので、シャワーや洗車など水が強くかかる場合は外した方が無難でしょう。

■日常生活用強化防水(5気圧防水)

裏ぶたに「WATER RESISTANT 5BAR」の表示があります。

水仕事や、ヨット・ボートなど時々水がかかる程度のスポーツで使用できます。水泳などのときには外した方がよいでしょう。

■日常生活用強化防水(10気圧防水)/日常生活用強化防水(20気圧防水)

裏ぶたに、それぞれ「WATER RESISTANT 10BAR」/「WATER RESISTANT 20BAR」の表示があります。

スキンダイビングなど、空気ボンベを使用しない程度の潜水に使用できます。スキューバダイビングでは使用できません(スキューバダイビングをする時には潜水時計を使います)。入浴には耐えられますが、防水とは別に温度変化の問題があるため、外すのが望ましいです。

 

腕時計の内部に水が浸入する箇所は主に3か所で、ガラス・風防とケースのつなぎ目、裏ぶた部、リューズ部です。

ガラス・風防
耐圧性が高くないガラスだと、水圧がかかった時に変形して隙間から水が浸入します。防水性の高い腕時計では、圧力がかかっても変形しにくいものが使われています。

裏ぶた部
パッキンが劣化していると、裏ぶた部から水が浸入します。また、電池交換などで裏ぶたを開閉するたびに、防水検査が必要です。専門店では単に電池を交換するだけでなく、その際に防水検査も行います。

リューズ部
濡れた状態でリューズやプッシュボタンの操作を行わないようにしましょう。また、不注意でリューズを引いたままにしていたり、ねじ込み式のリューズがしっかりねじ込まれていなかったりすると、そこから水が浸入してしまいます。

 

腕時計の防水性を保つ秘訣は、何と言っても定期的なメンテナンスによる消耗品の交換です。どんなに防水性能が高い時計でも、パッキンが劣化するとその性能は発揮できません。消耗品は、オーバーホールを行うなどして定期的に交換することで、はじめて時計本来の性能を発揮することができるのです。

 

それでは、もし時計の内部に水が入ってしまった場合は、どうすればよいのでしょうか?

そのような場合は、すぐに専門店に修理を依頼してください。時間が経ちムーブメントやケースの内部が錆びてしまうと、元の状態に戻すのが難しくなります。水が入った直後であれば、分解掃除を行い注油すれば、ほとんどの場合で問題なく使用を続けることができます。
また、ガラスの内側が曇ったり、内側に水滴がついたりしたときは、防水機能が低下している可能性があります。そのようなサインが表れた時も、早めに専門店に検査を依頼するなどの対処をしましょう。適切な処置をすれば、大きな損傷を避けることができます。

2012年5月28日

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