文字盤のデザイン(1)「ギョーシェ彫り」

時計を見たときに最初に目に入ってくるのは、文字盤でしょう。

文字盤のデザインの好みは、時計を選ぶ時の大事な要素です。

ここでは、代表的な文字盤のデザインをいくつかご紹介しましょう。

文字盤やベゼルの周囲に手動の旋盤を使って連続した模様を彫刻する装飾加工の総称を「ギョーシェ彫り(guilloche)」といいます。

これは17世紀中ごろの発明で、もともとは光の反射を防止したり、時計を薄く見せたりする効果を狙ったものとも言われています。

ギョーシェ彫りで最も有名なのは、「クルー・ド・パリ(clous de paris)」と呼ばれる、ピラミッドのような尖った鋲(クルー)が規則的に並ぶ模様です。この模様は、文字盤だけでなくベゼルのデザインとして用いられることもあります。

ギョーシェ彫りとは言いつつも、プレス加工で模様を作るものがありますが、もちろん高級腕時計においては、手動の機械彫りが本来の形です。プレス加工と職人の作品とは、まったく別物です。

このギョーシェ彫りのデザインで知られるのがブレゲで、その伝統は今でも引き継がれています。

2012年1月20日

このページの先頭へ