文字盤のデザイン(2)「エナメル」

エナメルは、金属面に釉薬(ゆうやく=ガラス質の塗料)を流し、炉で焼成する技法です。色鮮やかで独特の光沢が生まれます。

エナメルの中でも「琺瑯(ほうろう)」は、鉄、アルミなどの金属に釉薬を塗って焼き付けたものです。見た目の美しさだけでなく、焼き付けられたガラス質によって表面の保護や防錆にもなっています。

また、「七宝(しっぽう)」は、金、銀、銅などに釉薬を乗せ、焼成したものです。ギョーシェ彫りの上から釉薬を全面に流した「シャンルベ(盛り上げ七宝)」や金や銀の細い線で模様や絵柄を仕切り、そこへ釉薬を流し込んでいく「クロワゾネ(有線七宝)」などがあります。

絵付け職人がエナメルで直接金属面に絵柄を描いていく技法もあり、これは「ペイントエナメル」と呼ばれています。

これらはいずれも、小さな文字盤に表現された工芸品、芸術品といってよいでしょう。

なお、エナメルで知られるブランドとしては、ジャケ・ドロー、ジラール・ペルゴ、ヴァシュロン・コンスタンタン、パテック フィリップ、カルティエなど挙げられます。

2012年2月1日

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